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ブルガリア世界遺産ボヤナ教会の行き方ガイドとフレスコ画の魅力解説

ボヤナ教会の外観。ソフィア郊外にある世界遺産で、歴史的な石壁と象徴的なドームが特徴的です。

ブルガリアの首都ソフィア郊外に位置するボヤナ教会は、その美しい建築様式と内壁に描かれた見事なフレスコ画で世界的に知られる文化遺産です。1979年にユネスコの世界遺産に登録されたこの教会は、ブルガリア正教会の重要な歴史的建築物のひとつであり、訪れる者をその荘厳な雰囲気で包み込みます。

本記事では、ボヤナ教会への行き方やアクセス方法を詳しく解説し、さらにその内部に描かれたフレスコ画の魅力についてもご紹介します。ブルガリアの文化と歴史に触れる旅をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

●この記事のポイント
ボヤナ教会への行き方とアクセス方法が理解できる
ボヤナ教会のフレスコ画の魅力と価値が理解できる
ボヤナ教会周辺の観光スポットと食事処が理解できる
ボヤナ教会の訪問時のおすすめ時間帯と注意点が理解できる

 

ボヤナ教会の基本情報

東欧ブルガリアには、建築物の美しさよりも、建築物内部の美術品が高い評価を受けた世界遺産があります。世界遺産の名前は、ボヤナ教会。
キリスト教の教派(宗派)の1つ、ブルガリア正教会にまつわる建築物です。

アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー
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「エミ、ブルガリアのボヤナ教会って知ってる?あの小さな教会だけど、中に描かれたフレスコ画が本当にすごいんだよ。」

 

エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中
エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中

「もちろん知ってるよ!フレスコ画が特に有名だよね。でも、行くのはちょっと大変そう…アクセスとか詳しく教えてくれる?」

英語表記)Boyana Church
登録区分)文化遺産
登録年)1979年
登録基準)(2), (3)
登録国)ブルガリア
登録地域)ヨーロッパ

ボヤナ教会(Боянска църква, Boyanska tsarkva)は、ブルガリアの首都ソフィア郊外のボヤナ地区に建っているブルガリア正教会の教会です。

10世紀ころに建設が始まった教会の歴史的価値とともに、内壁に描かれたキリスト教のフレスコ画の美しさが高く評価され、1979年に文化遺産として登録が決まりました。

ボヤナ教会の掘り下げ情報

ヨーロッパ各国にある教会の中でも、ボヤナ教会はなぜ高い評価を得ているのでしょうか?

今回は、ブルガリア正教会の歴史とともにフレスコ画と呼ばれるキリスト教が発祥の絵画について触れさせていただきます。

ボヤナ教会とブルガリア正教会

ボヤナ教会の建築物や美術品の前に、世界遺産に登録される背景にもなった歴史に触れています。ボヤナ教会の活動に携わるのは、キリスト教のブルガリア正教会です。

キリスト教の教派(宗派)には、カトリックとプロテスタントという分け方の他に、西方教会と東方教会という分け方があります。

ローマ帝国の東西分裂に伴って、当時のローマ帝国全体で信仰されていたキリスト教は、西方教会と東方教会の2つの教派(宗派)に分かれます。

西方教会からは、後の宗教改革でカトリック(ローマ・カトリック)とプロテスタントが生まれています。

東方教会からは、カトリック(東方カトリック)の他に、正教会と呼ばれる国家や地方ごとの教派(宗派)も生まれています。

現在は一カ国に一つの教会組織でもある正教会には、ギリシャ正教会、ロシア正教会、日本正教会などがあり、ブルガリア正教会は最も古く独立正教会になった教派(宗派)です。

ブルガリア正教会の起源は、1世紀頃の東南ヨーロッパのバルカン半島で活動したキリスト教共同体・教会にあるとされています。4世紀初頭には、バルカン半島主要な宗教となっていたキリスト教でしたが、4世紀から7世紀、異民族の侵入と紛争でキリスト教会の影響力が低下してしまいます。

地域がキリスト教勢力が治めるようになった後、生き残ったキリスト教徒から人口の多数を占めるスラヴ人に対して広がりはじめたのは9世紀半ばのことでした。この時期、ブルガリアのスラヴ人の多数がキリスト教に改宗し、ブルガリア人貴族にも同様のキリスト教徒にがなったとされています。

865年、ブルガリアの王ツァールボリス1世がキリスト教を正式に国教に採用したことで、ブルガリア教会が始まり、次の国王シメオン1世によって927年にブルガリア正教会として認められることになります。

現在はブルガリア国内に約650万人、他のヨーロッパ諸国や北米に100万から200万人の信徒を持つ正教会の歴史ある教派(宗派)として重要視されています。

ボヤナ教会の建築美

ボヤナ教会の建造は、ブルガリア正教会の活動が国を上げて盛んになった10世紀になった頃に始まります。建設は10世紀後半から11世紀初め、13世紀半ば、19世紀半ばの3つの期間に分けることができる。

10世紀後半から11世紀初めに建設された東側の教会は、礼拝堂が1つの小規模な交差ヴォールト式と呼ばれる最古の部分です。二番目の区画は、13世紀半ばにカロヤン夫妻の要請で建てられた2階建ての建築物です。

半円筒状のヴォールトと呼ばれる1階は家族の墓所となっており、2階部分に礼拝堂があり、東側の部分と連結されています。

最後に加えられた区画は19世紀半ばに建てられ、現在のボヤナ教会が完成します。ボヤナ教会の価値は建築物の歴史的価値よりも、内装に残る1259年に遡るフレスコ画の価値が重要視されています。

ボヤナ教会の内部とブルガリア正教会の象徴。フレスコ画が描かれた壁とブルガリア正教会の象徴的なイメージが融合した風景です。

ボヤナ教会の内部:AIによるボヤナ教会の内部とブルガリア正教会の象徴イメージです。教会内のフレスコ画やブルガリア正教会の歴史的背景を感じてみてください。

フレスコ画とは?

フレスコ画は壁に漆喰を塗り、その漆喰がまだ固まらないフレスコ(新鮮)の状態から描かれる技法です。

生乾きの間に水や石灰水で溶いた顔料で描くため、やり直しが効かず高い計画性と技術力を必要とする絵画とされています。壁の一部でもあるフレスコ画は一度乾くと水に浸けても滲まず、色あせにくいことから保存に適した方法ともいわれています。

特に有名なフレスコ画家の作品には、中世のラファエロの『アテネの学堂』やミケランジェロの『最後の審判』などがあります。

ボヤナ教会のフレスコ画は、作者名などが残されておらず制作者不明とされています。

絵画の特徴や時代から、「ボヤナの巨匠」タルノヴォ派と呼ばれる流派の作家によって描かれたという説が有力視されています。

240人の人物画が89の物語を展開する作品は、東ヨーロッパの中世美術のなかで最も完全で保存状態の良いものとされています。

ボヤナ教会の内部を描いた水彩画。壁に描かれたフレスコ画が柔らかな色彩で表現され、教会内の神聖な雰囲気が漂っています。

フレスコ画:AIによるボヤナ教会のフレスコ画イメージの水彩画です。中世美術の傑作とされるフレスコ画の繊細さと美しさを感じてみてください。

ボヤナ教会への行き方とアクセス方法

エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中
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 「アキラ、ソフィアからボヤナ教会までって、どうやって行くのが一番簡単?」

 

アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー
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「ソフィア市内からだと、公共交通機関でのアクセスが便利だよ。地下鉄とバスの組み合わせが一番スムーズかな。もちろん、ツアーに参加するのもアリだね!」

ボヤナ教会へ訪れる際には、いくつかのアクセス方法があります。初めての方でも安心して訪問できるよう、公共交通機関、車での行き方、ツアーのオプションについて詳しく説明します。

公共交通機関を利用する方法

ソフィア市内からボヤナ教会までのアクセスは、公共交通機関が便利です。市内中心部から教会へ向かうには、以下のルートをお勧めします。

  1. 地下鉄とバスの組み合わせ

    • ソフィア市内の地下鉄を利用し、最寄りの駅まで向かいます。ソフィア地下鉄1号線(M1)または2号線(M2)に乗り、”Vitosha(ヴィトシャ)駅”で下車してください。
    • 駅からバスに乗り換えます。64番バスが便利で、バス停は「Vitosha Metro Station」からすぐの場所にあります。バスに乗り、「Boyana Church」バス停で下車すると、教会まで徒歩で約10分です。
  2. バスのみの利用

    • ソフィア中心部から直接バスでアクセスすることも可能です。例えば、204番バスに乗り、「Boyana」バス停で下車。そこから徒歩で約15分で教会に到着します。

車での行き方

車を利用する場合、ソフィア市内からボヤナ教会までの距離は約10キロメートルで、所要時間は約20~30分です。以下の手順でアクセスできます。

  1. 主要ルート

    • 市内中心部からブールバード・ブルガリア(Bulgaria Boulevard)を南に進みます。道なりに進むと、ボヤナ地区に到着します。そこから教会までは看板に従って進むと、簡単に到達できます。
  2. 駐車場情報

    • ボヤナ教会の近くには小規模な駐車場がありますが、土日や観光シーズンには満車になることが多いため、早めの到着をお勧めします。

ツアーのオプション

初めての方や、観光の時間を効率よく使いたい方には、現地ツアーに参加するのも良い方法です。ツアーにはガイドが付き、ボヤナ教会の歴史やフレスコ画の解説を聞くことができるので、深い理解が得られます。また、ツアーには交通手段が含まれていることが多く、移動の手間が省けるのもメリットです。

ボヤナ教会へのアクセスルートを示す水彩画。ソフィア市内からの経路が描かれ、周囲の景観が柔らかな色合いで表現されています。

ボヤナ教会への行き方:AIによるボヤナ教会へのアクセスルートの水彩画イメージです。訪問前にルートを確認しておきましょう。

ボヤナ教会訪問時のおすすめ時間帯と注意点

ボヤナ教会を訪れる際、訪問時間や混雑を避けるためのポイントを事前に知っておくと、快適に観光を楽しめます。ここでは、おすすめの訪問時間帯や注意点についてご紹介します。

おすすめの訪問時間帯

ボヤナ教会は観光地として人気があるため、特に混雑しやすい時間帯を避けることが重要です。

  1. 午前中の早い時間帯

    • 9時から11時の時間帯がおすすめです。朝早く訪れると、観光客が少なく、教会内をゆっくりと見学することができます。特に平日の午前中は、混雑が少ない傾向にあります。
  2. 夕方

    • 午後4時以降も比較的空いていることが多いです。この時間帯は日差しも柔らかく、外観の写真を撮るには絶好のチャンスです。

混雑を避ける方法

  • 予約を利用する: ボヤナ教会ではオンラインでのチケット予約が可能です。事前にチケットを購入しておくと、現地での待ち時間を短縮できます。
  • 平日に訪問する: 週末や祝日は観光客が増えるため、できるだけ平日に訪問するのが良いでしょう。

チケット購入の注意点

ボヤナ教会の入場にはチケットが必要です。以下の点に注意して、スムーズに入場できるようにしましょう。

  1. 入場料

    • ボヤナ教会の入場料は大人1人あたり約10レフ(日本円で約700円)です。ただし、料金は時期によって変動する場合があるため、公式ウェブサイトで最新の情報を確認してください。
  2. 学生割引

    • 学生証を提示することで、割引価格が適用される場合があります。該当する方は学生証を持参しましょう。
  3. 現金の準備

    • 入場券は現金でのみ購入できる場合があるため、現地通貨(レフ)を用意しておくと安心です。

ボヤナ教会周辺の観光スポットと食事処の紹介

ボヤナ教会を訪れた際には、周辺の観光スポットや美味しい食事を楽しめるお店もぜひ立ち寄ってみてください。ここでは、教会訪問と合わせて楽しめる観光スポットと食事処を紹介します。

観光スポット

  1. ヴィトシャ山(Vitosha Mountain)

    • ボヤナ教会から車で約20分の距離にあるヴィトシャ山は、ハイキングや自然散策に最適なスポットです。特に、**ボヤナ滝(Boyana Waterfall)**は人気のハイキングコースで、滝までの道のりで美しい景観を楽しめます。初心者でも歩きやすいコースが多く、自然を満喫したい方にはぴったりです。
  2. 国立歴史博物館(National Historical Museum)

    • ソフィア市内に位置し、ボヤナ教会から車で約15分ほどの場所にあります。この博物館は、ブルガリアの歴史を学ぶことができる場所で、特に中世ブルガリアに関する展示が充実しています。教会の歴史に関連する展示もあるため、訪問の前後に立ち寄ると、理解がより深まります。
  3. ボヤナ村(Boyana Village)

    • ボヤナ教会の周辺には、ボヤナ村という古くからの集落があります。村を散策しながら、古い家屋や伝統的なブルガリア建築を見ることができます。また、地元の人々と触れ合う機会もあり、ブルガリアの伝統文化を肌で感じることができるでしょう。

食事処の紹介

  1. ボヤナ・クラブ・レストラン(Boyana Club Restaurant)

    • ボヤナ教会から徒歩10分ほどの距離にあるこのレストランは、地元の料理を楽しむのに最適な場所です。特に、ブルガリアの伝統料理である**カヴァルマ(Kavarma)ショプスカサラダ(Shopska Salad)**がおすすめです。落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事を楽しむことができます。
  2. ストロガノフ・レストラン(Stroganoff Restaurant)

    • こちらは、教会から車で約5分の距離にあり、ボヤナ地区で人気のレストランです。ブルガリア料理だけでなく、ヨーロッパ各国の料理も提供しており、メニューが豊富です。特にデザートが評判で、バクラヴァなどの甘いお菓子が美味しいと評判です。
  3. ボヤナ・パンカ(Boyana Pancake House)

    • 手軽に軽食を楽しみたい方には、このパンケーキハウスがぴったりです。ブルガリアのパンケーキである**バニツァ(Banitsa)**を提供しており、甘いものからしょっぱいものまで様々なバリエーションがあります。ちょっとした休憩にも最適です。

外部リンクの紹介

ヴィトシャ山へのハイキングに興味がある方は、公式の観光案内サイトをチェックすると、最新のトレイル情報や天気予報を確認できます。ヴィトシャ山ハイキング情報をご覧ください。

ボヤナ教会周辺の観光スポットと食事処を描いた水彩画。ヴィトシャ山やボヤナ村の風景が優しい色合いで表現されています。

ボヤナ教会周辺の観光スポット:AIによるボヤナ教会周辺の観光スポットと食事処の水彩画イメージです。周辺の自然や文化を楽しんでください。

世界遺産検定公式過去問集(4級)からの例題

2018年の出題はありませんので予想問題をAIで作成しました。

問題1

ボヤナ教会がユネスコの世界遺産に登録された理由として、次のうち正しいものはどれでしょうか?

  1. ブルガリア最古の建築物であるため
  2. 内部に描かれたフレスコ画が中世美術の傑作と評価されたため
  3. 教会がブルガリアの国家的象徴であるため
  4. 12世紀に建てられたカテドラルであるため
解答: 2. 内部に描かれたフレスコ画が中世美術の傑作と評価されたため
解説:ボヤナ教会がユネスコの世界遺産に登録された理由の一つは、1259年に描かれたフレスコ画が中世美術の中でも特に優れた作品とされているためです。これらのフレスコ画は、キリスト教の宗教画としても非常に高い価値を持ち、教会自体の建築美と相まって、文化的遺産として評価されています。

問題2

ボヤナ教会はブルガリアの首都ソフィアの郊外にありますが、次のうち教会の建設が始まった時期として正しいものはどれでしょうか?

  1. 8世紀
  2. 10世紀
  3. 12世紀
  4. 15世紀
解答: 2. 10世紀  解説:ボヤナ教会の建設は、10世紀後半から11世紀初めにかけて行われました。教会の東側部分がこの時期に建てられ、その後13世紀と19世紀に増築が行われています。この長い歴史の中で、教会は何度も改修と修復を重ねて現在の姿に至っており、その歴史的価値が世界遺産として認められています。

ボヤナ教会のお話は、いかがでしたか?

キリスト教の教会にかざられている絵画の原画が、壁に直接描かれたフレスコ画と呼ばれるものというのは、このお話を調べていて始めて知りました。

世界遺産の登録には、美術的な価値が評価を受けることもあり、海外の芸術についても詳しくなりたいものですね?

エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中
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「アキラ、ボヤナ教会って本当に魅力的だね。フレスコ画もすごく興味が湧いてきた!」

アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー
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 「そうだろう?ブルガリアの歴史と芸術を肌で感じられる場所だから、ぜひ訪れてみてほしいよ。訪れる前にアクセス方法もしっかり確認してね!」

ボヤナ教会の行き方ガイドとフレスコ画の魅力のまとめ

  • ボヤナ教会はソフィア郊外に位置する世界遺産である
  • 1979年にユネスコの世界遺産に登録された
  • 教会の内部には見事なフレスコ画が描かれている
  • フレスコ画は中世美術の傑作とされている
  • ボヤナ教会はブルガリア正教会に属する教会である
  • 教会へのアクセスは公共交通機関が便利である
  • 車でのアクセスも可能で、駐車場が利用できる
  • ヴィトシャ山はボヤナ教会周辺のおすすめ観光スポットである
  • 国立歴史博物館も近く、訪問に適している
  • ボヤナ村では伝統的なブルガリア建築を楽しめる
  • ボヤナ・クラブ・レストランでは地元料理が楽しめる
  • 軽食を楽しむならボヤナ・パンカが便利である
  • ボヤナ教会の入場料は約10レフである
  • 学生割引も適用されるので学生証を持参すると良い
  • チケットは現金での購入が推奨される