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モンテネグロ・コトルの自然世界遺産と文化歴史地域の全貌と見どころ

モンテネグロ 世界遺産コトルの旧市街 聖二コラ教会

モンテネグロのコトルは、その豊かな自然と歴史的文化遺産によって、1979年に「コトルの自然と文化歴史地域」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
この地域は、アドリア海の美しいリアス式海岸に位置し、古代からの都市遺跡や、ヴェネツィア共和国の影響を色濃く残す建造物群、壮大な自然景観が見事に調和しています。コトル湾を囲む険しい山々と、風情ある旧市街が織りなす独特の風景は、訪れる人々を魅了し続けています。

本記事では、コトルの自然と文化の両側面を深く掘り下げ、その全貌と見どころを紹介します。リアス式海岸がもたらす自然の絶景から、歴史的な建築物や文化遺産まで、コトルの魅力を余すところなくお伝えします。

 

◎この記事のポイント
・コトルの自然と文化歴史地域がユネスコの世界遺産に登録された理由とその背景について理解できる
・コトル湾のリアス式海岸と独特な地形、自然環境について知ることができる
・ヴェネツィア共和国時代の影響を受けたコトルの歴史的建造物や旧市街の魅力がわかる
・コトルのハイキングスポットや自然保護、生態系に関する情報も得られる

 

モンテネグロのコトル湾!自然と文化が織り成す世界遺産探訪

古代ローマ時代から、いくつもの国によって統治されたバルカン半島には、風景も歴史的価値も高く評価された世界遺産があります。モンテネグロの世界遺産「コトルの自然と文化歴史地域」です。

エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中
エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中

 「アキラさん、コトルって自然だけじゃなくて、歴史的建造物も魅力的なんですね!どっちも楽しめる場所なんて、世界遺産としても贅沢すぎませんか?」

アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー
アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー

 「そうだね、エミ!コトルはその美しい自然と豊かな歴史が見事に調和しているんだ。治安も比較的いいし、ゆっくりと歩きながらその壮大さを味わうには最高の場所だよ」

コトルの自然と文化歴史地域の基本情報

コトル湾は、ヨーロッパ最南部の「フィヨルド」とも称されるリアス式海岸で、その風景は訪れる人々を圧倒します。険しい山々に囲まれたコトル湾は、自然の防衛機能を持ちながら、古代から多くの船が行き交う貿易の要所として栄えてきました。青い海と赤い瓦の建物が織りなす風景は、自然と人間の歴史が見事に調和した場所として、世界遺産にふさわしい美しさを誇っています。

また、コトルの旧市街は、その歴史的な価値だけでなく、自然の美しさに囲まれた景観が魅力です。ヴェネツィア共和国によって築かれた城壁は、湾の周囲にそびえる山々と相まって、一層の壮観さを生み出しています。この自然と文化が織り成す美しさは、コトルが世界遺産に登録された大きな理由の一つです。

英語表記)Natural and Culturo-Historical Region of Kotor
登録区分)文化遺産
登録年)1979年
登録基準)(1),(2),(3),(4)
登録国)モンテネグロ
登録地域)ヨーロッパ

宮殿や修道院、要塞、邸宅などが集まる旧市街に、複雑な入り江の中にいくつもの島が重なる風景の中に赤い瓦と白いレンガの港街コトルはあります。

中世の時代、ヴェネツィア共和国が建築に携わった歴史的建造物が数多く残されたモンテネグロの誇る文化遺産です。

モンテネグロ 世界遺産コトルの旧市街

モンテネグロ 世界遺産コトルの旧市街

港を持つ城塞都市として発展したコトル

風景に見惚れ、思わずスケッチをしてしまいそうになるコトルの街並み。古くから、独特の風景と同じくらいの価値を見出されたことが、世界遺産の登録にもつながる街でもあります。

モンテネグロ コトル 聖ヨハネ城砦

モンテネグロ コトル 聖ヨハネ城砦

モンテネグロの港町コトルの地理

モンテネグロの海の玄関街でもある港町コトルは、地中海に面した地中海の中でもイタリア半島とバルカン半島に挟まれたアドリア海に面しています。コトルの独特の街並みは、石灰岩の崖が長年の浸食によってリアス式海岸へと変化したものです。

リアス式海岸は、日本国内では京都の舞鶴湾、海外ではアメリカのサンフランシスコ湾、オーストラリアのシドニー湾のように大規模な港として活用されています。

複雑な入り江でもあるコトル湾の最奥にあり、三方を険しい山々に囲まれた「天然の良港」でもあり「堅固な城塞都市」でもあるコトルは多くの貿易船が行き交い繁栄してきました。

現在のコトルの面積は335 km2、おなじ港町の宮城県気仙沼市(332.4km2)、宮崎県日向(336.93km2)に近い広さです。人口は22947人で、こちらは秋田県仙北市 (22,780人)や石川県輪島市( 22,101人)と同じくらいです。

モンテネグロ・コトル・旧市街の路地裏

モンテネグロ・コトル・旧市街の路地裏

コトル湾と旧市街の歴史

コトルの建設は古代ローマ期の紀元前168年に始まったとされ、当時はアクルヴィウムと呼ばれていました。海運の要所でもあるコトルは、東ヨーロッパに勢力を伸ばす国家に重要視され、統治していた東ローマ帝国によって535年に要塞が築かれています。

コトルの町が大きく成長したのは10世紀頃とされています。
中世の時代には、独立や大国の支配を受けた都市国家として発展を続け、1797年にオーストリア公国の正式な領土とされるまでブルガリア帝国、ラグーサ共和国、オスマン帝国、ヴェネツィア共和国領の支配が繰り返されてきました。

貿易都市として経済が発展したり、航海技術が高まる一方で、災害や人生によって大きな被害を受けた街でもあります。感染症の流行は、ヴェネツィア支配下からオスマン帝国の支配が始まる頃のペストの流行を経験し、1563年と1667年の地震による港町と住宅街を中心に大きな破壊が出ています。

19世紀のナポレオン戦争でも戦場となり、1979年4月15日には、モンテネグロ沿岸部で大地震が発生、コトル旧市街はその半分以上が被災し100人以上の死傷者が出ています。

モンテネグロ コトル 城砦

モンテネグロ コトル 城砦

コトルの名所

赤い瓦と白いレンガの港街、丘から見下ろす赤い街と青い入江で緑の山と島の背景。コトルの独特の街並みの中には、文化遺産として登録された建造物もあります。

現在の市街地よりも高い位置、丘のように街並みを見下ろせる場所にはヴェネツィア共和国によって建造された城塞が残ります。コトル城壁と呼ばれる総延長約4.5kmの城壁は、コトルが地域の勢力にとっていかに重要な都市であったかを物語っています。

また、ローマ・カトリックとギリシャ正教会の文化圏が重なっているコトルには、両方の宗派の教会が建設されてきました。1166年に建てられた聖トリプン大聖堂は、コトルで最も有名な教会のひとつです。

聖トリプン大聖堂

聖トリプン大聖堂

ローマ・カトリック教会の系列で、コトルの守護聖人である聖トリプンを祀る教会です。
コトルの旧市街地の区画は、12世紀に建造されたスヴェタ・ニコラ広場、17世紀に建てられた大時計のある中央広場のどちらも1979年の大地震により大きな被害を受けていますが、世界遺産に登録されたことでUNESCOの支援が得られたことで他の地域に比べ復旧が円滑にすすめられた歴史があります。

モンテネグロ コトル 聖ニコラ教会

モンテネグロ コトル 聖ニコラ教会

2017年に追加登録

コトルの世界遺産の中で、城塞都市の歴史を今に残すコトル城壁は「16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール」の一部として新たに世界遺産に登録されています。

世界遺産 コトルの城壁

世界遺産 コトルの城壁

コトルの自然世界遺産と歴史的文化遺産の魅力を徹底解説!

コトルは、アドリア海に面した自然の絶景と、古代からの豊かな歴史を兼ね備えた世界遺産です。本章では、コトルの魅力を「自然」と「文化歴史遺産」の両側面から徹底的に解説していきます。リアス式海岸が織りなす壮大な自然の美しさや、ヴェネツィア共和国の影響を色濃く残す歴史的建造物群を中心に、観光客が必見のスポットや楽しむべき体験について詳しく紹介していきます。

コトルがいかにして、自然と文化が調和する世界遺産として評価されたのか、その背景と共に解説していきますので、訪れる際の参考にしていただければ幸いです。

モンテネグロ・コトル城砦

モンテネグロ・コトル城砦

コトル湾の自然美と地形的特徴:リアス式海岸の魅力

コトル湾は、アドリア海に面するリアス式海岸で、自然が長い年月をかけて作り出した絶景を誇ります。リアス式海岸とは、もともと山岳地帯だった場所が沈降し、海に侵食されてできた地形で、複雑な入り江が特徴です。コトル湾は、その深い入り江と壮大な山々が織り成す風景が非常に美しく、まるで自然の要塞のようです。

城壁からのコトル湾とモンテネグロ国旗

城壁からのコトル湾とモンテネグロ国旗

コトル湾は、三方を険しい山々に囲まれ、その独特な地形のおかげで、古くから「天然の良港」としても知られています。リアス式海岸が織り成す独特な湾の形状が、船舶の安全な停泊場所を提供し、歴史的に貿易や交通の要所として発展してきました。青い海と山々の緑が織りなすコントラストは、自然の美しさを堪能できる絶好のスポットです。

コトルを囲む山々と豊かな自然環境:ハイキングスポットの紹介

コトルの魅力は、歴史的建造物だけでなく、壮大な自然環境にもあります。特に、コトルを囲む険しい山々は、ハイキング愛好家にとって絶好の場所です。コトル湾を見下ろす山々には、サン・ジョバンニの城跡へ続く有名なハイキングルートがあります。このルートを登ると、湾と旧市街を一望でき、絶景を楽しむことができます。

コトル山道

コトル山道

ハイキング中には、コトル湾を囲むオリイェン山脈ロヴチェン山の壮大な自然を感じられ、豊かな動植物にも出会えます。特に春や夏には、山道を歩きながら季節の花々を楽しむことができ、自然との一体感を味わえます。歴史と自然が融合したコトルのハイキングコースは、訪れた際にぜひ体験してほしいアクティビティの一つです。

エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中
エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中

「アキラさん、コトルでのハイキングってどんな感じですか?景色もすごいし、運動にもなりそうですよね!」

アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー
アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー

「そうなんだ、エミ。特にサン・ジョバンニ要塞からの景色は絶景だよ。登りは少し大変だけど、治安も良いから安心して自然と歴史を感じながら登れるのがいいよね」

コトル湾の生態系と自然保護:世界遺産としての価値

コトル湾は、美しい景観だけでなく、豊かな生態系もその特徴です。湾内には多様な海洋生物が生息し、魚や貝類などが豊富に見られます。この生態系は、モンテネグロの漁業や観光産業にも貢献しており、地域の経済にとっても重要な役割を果たしています。

コトルの自然環境は、世界遺産に登録される理由の一つとして、その保全活動が高く評価されています。地元の人々や国際的な保護団体が協力し、コトル湾の自然環境と生態系を守るための取り組みが続けられています。こうした保護活動によって、コトル湾は持続可能な観光地としての魅力を維持しています。


城壁から見たモンテネグロの世界遺産コトル


城壁から見たモンテネグロの世界遺産コトル

コトルの気候と四季の変化:観光に最適な季節は?

コトルの気候は、地中海性気候に分類され、温暖で過ごしやすい気温が年間を通じて続きます。夏は比較的乾燥しており、日中の平均気温は30℃近くに達しますが、湾からの涼しい海風が快適さを保ちます。特に、6月から9月が観光に最適なシーズンで、ビーチや海沿いのアクティビティを楽しむのに最適な季節です。コトル湾の美しい青い海と澄んだ空が広がり、世界中から多くの観光客が訪れます。

一方で、秋から冬にかけては、雨が多くなる季節です。観光客の数は減り、コトルの街は静かさを取り戻しますが、冬の景色も独特の趣があります。春には気温が上昇し、花々が咲き誇る自然豊かな風景が広がるため、自然を愛する人にはおすすめの季節です。

モンテネグロ スヴェティ・ステファン島

モンテネグロ スヴェティ・ステファン島

コトルの自然と文化が共存する風景:絶景ポイントガイド

コトルには、自然と歴史が融合した美しい風景が数多く存在し、訪れる人々に絶景スポットを提供しています。特におすすめのスポットは、サン・ジョバンニ要塞からの眺望です。この要塞は旧市街を見下ろす位置にあり、城壁を辿るようにハイキングすると、コトル湾を見渡せる壮大な景色を楽しむことができます。夕暮れ時の景色は特に美しく、赤く染まった空とコトル湾が織り成す風景は訪れる価値があります。

また、コトルの旧市街の中心広場からも、歴史的な建造物と自然が調和した風景を楽しめます。赤い瓦の屋根と石造りの建物が並ぶ街並みは、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。コトル湾クルーズも、湾を海から眺める絶好の機会であり、周囲の山々や島々の美しさを楽しむことができます。

モンテネグロの岩礁の聖母と聖ジョージ島

モンテネグロの岩礁の聖母と聖ジョージ島

世界遺産検定公式過去問集(4級)からの例題

2018年の出題はありませんのでAIにて作成しました。

問題1:モンテネグロのコトルがユネスコの世界遺産に登録された年はいつですか?

  1. 1979年
  2. 1985年
  3. 1992年
  4. 2001年
回答: 1. 1979年 解説:コトルの自然と文化歴史地域は、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、アドリア海に面したリアス式海岸と、歴史的な旧市街が調和した場所で、ヴェネツィア共和国の影響を受けた建造物群も評価されています。

問題2:コトル湾は、地形的にどのような特徴を持っていますか?

  1. フィヨルド
  2. カルスト地形
  3. リアス式海岸
  4. 火山地形
回答: 3. リアス式海岸 解説:コトル湾はリアス式海岸に位置し、複雑な入り江と周囲の山々が特徴です。この地形は、かつての山岳地帯が海に浸食されたもので、自然の要塞とも言える景観を持っています。

 

問題3:コトルの旧市街は、どの時代の建造物が多く残っていますか?

  1. 古代ローマ時代
  2. 中世ヴェネツィア共和国時代
  3. オスマン帝国時代
  4. ナポレオン戦争時代
回答: 2. 中世ヴェネツィア共和国時代 解説:コトルの旧市街には、ヴェネツィア共和国の時代に築かれた建造物が多く残っています。特に、城壁や要塞、宗教建造物はこの時代の影響を色濃く受けており、世界遺産にふさわしい文化的価値が評価されています。

コトルの自然と文化歴史地域のお話はいかがでしたか?世界遺産の中には、1つの遺産として登録されたあと、他の地域の世界遺産と合わせて登録されるものもあります。
コトル城壁は、2017年に追加された世界遺産の中では新しい方でもあります。もしかすると世界遺産検定でも、今後出題されるかもしれませんね。

エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中
エミ: 世界遺産を巡る旅でライフワーク中

「やっぱりコトルは行くべき場所ですね!次の旅行先に絶対に入れます!」

 

アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー
アキラ: 世界各地を旅する人気ブロガー

「間違いないね、エミ。自然も歴史もあるし、治安もいいから安心して楽しめるよ。気を付ける点があるとすれば、夏は観光客が多いから早めの予約がおすすめだね」

モンテネグロ・コトルの自然世界遺産と文化歴史地域のまとめ

  • モンテネグロのコトルは1979年にユネスコの世界遺産に登録された
  • コトル湾はリアス式海岸の独特な地形を持つ
  • コトルは自然と文化遺産が調和した美しい港町である
  • ヴェネツィア共和国の影響を受けた建造物が多く残っている
  • コトル旧市街は歴史的な価値と美しい景観が融合している
  • コトルの城壁は全長約4.5kmに及ぶ防御施設である
  • サン・ジョバンニ要塞からはコトル湾の絶景を一望できる
  • コトル湾は天然の良港として古くから栄えてきた
  • コトルのハイキングスポットは自然と歴史が同時に楽しめる
  • コトル湾の生態系は豊かで、保護活動が行われている
  • 観光に最適な季節は6月から9月の夏季である
  • 冬季には静かな街並みと独特の景色が楽しめる
  • コトル旧市街には多くの宗教的建造物が存在する
  • コトル城壁は2017年に追加で世界遺産に登録された
  • 観光客に人気のクルーズでコトル湾の風景を海から楽しめる

 

遺産アドベンチャー イトポン

当ブログへ訪問いただきありがとうございます。
ブログ運営者の遺産アドベンチャーのイトポンです。
子供達も大きくなり時間にも余裕が出てきました。世界遺産巡りをはじめ城・神社・寺巡りの旅行とキャンプが大好きな58歳です。
以前別のサイト(https://itoponsite.com)で世界遺産を紹介していましたがブログ引っ越しで大好きな世界遺産のブログを立ち上げました。
このブログ「世界遺産探訪:旅行ガイドと検定問題ガイド」では、私が訪れたり調べたりした世界遺産の詳細なガイドや、歴史、文化、そして保存活動に関する情報をシェアしています。
また、世界遺産検定を目指す方々のために、試験対策のための問題作りや勉強法についてのアドバイスも提供しています。皆さんと一緒に、世界の素晴らしい遺産を探求し、学びを深めていけることを楽しみにしています!また当ブログへご訪問くださりますようお待ちしています。

◇資格
防災士をはじめ救急救命士・ファイナンシャルプランナー2級・証券外務員2級の世界遺産検定2級の資格を取得しています。

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