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世界遺産ランキング各国と日本の文化遺産と自然遺産の詳細を解説

コロッセオ、万里の長城、ギザのピラミッドなどの世界遺産が描かれた教育的な画像。背景には世界地図が描かれ、遺産サイトがマークされている。タイトルには『世界遺産ランキング: 文化遺産と自然遺産』と表示されています。 世界遺産の基礎知識

世界遺産は「顕著な普遍的価値」を有するものと定義され、歴史的、文化的、または自然的な価値を持つ場所や建造物が対象となります。
本記事では、2021年8月と2023年10月時点のデータを基に、世界遺産の数と種類について詳しく解説します。また、日本の世界遺産の概要や最新の世界遺産保有国ランキングを紹介し、文化遺産、自然遺産、複合遺産の違いについても説明します。世界遺産検定の例題も含め、知識を深める一助としてください。

 

世界遺産の基準と登録状況
日本の世界遺産の数と特徴
2023年10月時点の世界遺産保有国ランキング
文化遺産、自然遺産、複合遺産の違いと代表例

 

世界遺産ランキング・検定にも出題される日本の世界遺産の数と種類

1年に1回発表される世界遺産の登録は、ニュース取り上げられた話題になる出来事です。日本の歴史的建築物が世界遺産に登録されると、国民としてはとても誇らしいですよね。

ところで日本はには、どのくらいの世界遺産があるのでしょうか?

世界遺産条約では、世界遺産とは「顕著な普遍的価値」を有するものと規定されており、その具体的な基準は、委員会が定める「世界遺産条約履行のための作業指針」の中に詳細に示されています。

こうした基準の他、当該遺産について国内での保護措置が十分採られているか等も記載の判断基準となっています。

2021年8月現在では1,154件(文化遺産897件、自然遺産218件、複合遺産39件)

日本の世界遺産文化遺産20件、自然遺産5件)、全世界の0.02%

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟(参考)

 

世界遺産の基準と登録状況

世界遺産は「顕著な普遍的価値」を有するものと定義され、その具体的な基準は「世界遺産条約履行のための作業指針」に詳細が示されています。2021年8月現在、1,154件の世界遺産が登録されており、その内訳は文化遺産897件、自然遺産218件、複合遺産39件です。日本の世界遺産は25件(文化遺産20件、自然遺産5件)で、全世界の0.02%を占めます。

 

日本の世界遺産の概要

日本の世界遺産は、2021年8月時点で文化遺産20件、自然遺産5件の合計25件です。この登録数は世界で11位に位置しています。
日本の世界遺産には、歴史的建築物や自然景観が多く含まれます。たとえば、清水寺や厳島神社、白川郷などが代表的です。
地理的な要因や保存状態により、登録数が他国に比べて少ないですが、その価値は非常に高いです。

2021年8月現在世界中で1,154件の世界遺産が登録されています。(次のタイトルに2023年10月現在の数を追記しました。)

文化遺産が897件、自然遺産が218件、複合遺産が39件と文化遺産が圧倒的に多く登録されています。

日本の世界遺産は25件(文化遺産20件、自然遺産5件)、この登録数は世界中でどの程度の割合なのでしょうか?

世界遺産の登録が多い国と地域を見てみましょう。

1位 イタリア(58件)

2位 中国(56件)

3位 ドイツ(51件)

4位 フランス(49件)

4位 スペイン(49件)

6位 インド(40件)

……

11位 日本(25件)

日本は全世界で登録されている世界遺産の0.02%を占めています。

決して多くはありませんかます、少なくもありません。

歴史的な風景が多く残る一方で、災害が多く建築物が失われたこと、限られた土地で開発と発展が繰り返され保存状態が良くないことは、地理的にも仕方のないことなのかもしれません。

最新の「世界遺産が多い国ランキング」についての情報・2023年10月時点

最新の世界遺産が多い国ランキング(2023年10月時点)

日本の世界遺産
合計:25件
文化遺産:20件
自然遺産:5件

最新の世界遺産ランキング(2023年10月時点)

2023年10月時点の最新情報に基づいた世界遺産保有国ランキングは以下の通りです:

  1. イタリア – 58件
  2. 中国 – 57件
  3. ドイツ – 52件
  4. フランス – 49件
  5. スペイン – 49件
  6. インド – 40件

日本は11位で25件の世界遺産を保有しています。

 

各国の代表的なランドマーク(イタリアのコロッセオ、中国の万里の長城、フランスのエッフェル塔、エジプトのギザのピラミッド)を特徴とする画像

2023年10月時点の世界遺産保有数ランキング。イタリア、フランス、中国など、各国の代表的なランドマークを紹介します。

1.イタリア – 58件
イタリアは最も多くの世界遺産を保有する国であり、ローマの歴史地区、フィレンツェの歴史地区、ヴェネツィアとその潟など、多様な文化遺産が含まれます。

2.中国 – 57件
中国の世界遺産には、万里の長城、故宮、黄山などがあります。2023年には「普洱の景邁山古茶林の文化的景観」が新たに登録されました。

3.ドイツ – 52件
ドイツの世界遺産には、ケルン大聖堂、ブランデンブルクのゲート、ハンブルクの倉庫街などがあります。最新の登録には「エアフルトの中世ユダヤ関連遺産」が含まれます​ 。

4.フランス – 49件
フランスには、ヴェルサイユ宮殿、モン・サン・ミシェル、シャンパーニュの丘陵などが含まれます​ (世界遺産マニア |)​。

5.スペイン – 49件
スペインには、アルハンブラ宮殿、サグラダ・ファミリア、セゴビアのローマ水道橋などがあります​ ​。

6.インド – 40件
インドには、タージ・マハル、アジャンタ石窟、カジュラーホの寺院群などが含まれます​ ​。

7.メキシコ – 35件
メキシコには、チチェン・イッツァ、テオティワカン、パレンケなどがあります​ ​。

8.英国 – 33件
英国には、ロンドン塔、ストーンヘンジ、バースのローマ浴場などが含まれます​。

9.ロシア – 31件
ロシアには、クレムリンと赤の広場、バイカル湖、カムチャッカの火山などがあります​​。

10.イラン – 27件
イランには、ペルセポリス、イスファハーンのイマーム広場、チョガ・ザンビールなどがあります​ ​

11.日本 – 25件
日本には、文化遺産20件と自然遺産5件があります。代表的な世界遺産には、清水寺、厳島神社、白川郷などが含まれます​。

12.アメリカ – 24件
アメリカには、イエローストーン国立公園、グランドキャニオン国立公園、独立記念館などが含まれます​​。

13.オーストラリア – 20件
オーストラリアには、グレートバリアリーフ、ウルル、シドニーオペラハウスなどが含まれます​ ​。

14.カナダ – 20件
カナダには、バンフ国立公園、旧ケベック市の歴史地区、恐竜州立公園などが含まれます​ ​。

15.ブラジル – 15件
ブラジルには、イグアスの滝、リオデジャネイロのキリスト像、セラ・ダ・カピバラ国立公園などが含まれます​。

16.スウェーデン – 15件
スウェーデンには、ヴィスビーのハンザ都市、ドロットニングホルム宮殿、ラップランドの地域などが含まれます​。

17.ギリシャ – 18件
ギリシャには、アクロポリス、デルフォイの古代遺跡、エピダウロスの劇場などが含まれます​ ​。

18.トルコ – 17件
トルコには、イスタンブールの歴史地区、ゴレメ国立公園、ヒエラポリス・パムッカレなどが含まれます​ ​。

19.ペルー – 13件
ペルーには、マチュ・ピチュ、クスコ市、ナスカの地上絵などが含まれます​ ​。

20.ポルトガル – 17件
ポルトガルには、リスボンのベレンの塔、ポルトの歴史地区、シントラの文化的景観などが含まれます​​。

このランキングは、最新の情報に基づいており、各国の世界遺産の数と代表的な遺産を示しています。

これらの国々は、長年にわたり多くの世界遺産を保有しており、毎年新たな遺産が追加されることで、その数が増加しています。

さらに、世界遺産全体の最新情報として、2023年10月時点で世界遺産の総数は1,199件に達しています。このうち、文化遺産が933件、自然遺産が227件、複合遺産が39件です

世界遺産とは何種類あるの種類別に解説

世界遺産には、文化遺産と自然遺産、さらにどちらにも当てはまる複合遺産の3種類があります。

世界遺産の種類

文化遺産 文化遺産は、歴史的建築物、遺構、記念碑などで、歴史的・文化的・普遍的な価値を有するものです。代表例として、イタリアのコロッセオ、ギリシャのパルテノン神殿、エジプトのピラミッドなどがあります。

自然遺産 自然遺産は、生き物を含む自然の風景や地域で、保存的・学術的・普遍的な価値を有するものです。代表例として、アメリカのグランドキャニオン、オーストラリアのグレートバリアリーフ、タンザニアのキリマンジャロ山などがあります。

複合遺産 複合遺産は、文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えたものです。代表例として、ペルーのマチュピチュ、中国の万里の長城、オーストラリアのウルルがあります。

文化遺産

文化遺産(英:cultural heritage)は、歴史的な建築物遺構や記念碑や銅像などの記念工作物の中でも、歴史的・文化的・普遍的な価値があるものとされています。

世界遺産条約第1条に記載され、世界遺産の8割が文化遺産に分類されています。

文化遺産には芸術的・学術的価値も求められ、6つの基準に基づいて審査されています。

1.人類の創造的才能を表現する傑作

2.ある期間、文化圏で人類の価値の重要な交流を示すもの

3.現存または消滅した文化的伝統、または文明の唯一、少なくとも稀な証拠

4.人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式

5.ある文化を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例

6.顕著で普遍的な意義を有する出来事(他の基準と組み合わせて適用する)

表現は少々抽象的な用語が使われているため、解釈は専門的になっています。

建築物の扱いは、1つの建築物の場合といくつかの建築物を含む風景そのもののどちらにも当てはまります。

1つの建築物は、オーストラリアのシドニー・オペラハウスのような歴史的な建築物です。

いくつかの建築物を含む風景には、エジプトのピラミッド地帯、アルメニアのゲガルド修道院とアザト川上流域のような地域一帯。

また、地域が離れていても、スペインのアントニ・ガウディの作品群のように歴史的にまとまった建築物は1つの作品として対象になっています。

文化遺産を代表するランドマーク(イタリアのコロッセオ、ギリシャのパルテノン神殿、エジプトのギザのピラミッド)を特徴とする画像。

世界の文化遺産は歴史的および文化的な価値を持つ建造物や遺跡を含みます。代表的な文化遺産にはイタリアのコロッセオ、ギリシャのパルテノン神殿、エジプトのギザのピラミッドがあります。

自然遺産

自然遺産(英:natural heritage)は、生き物を含めた自然の風景、生き物を深めない地域で、保存的・学術的・普遍的な価値があるものと定められています。

世界遺産条約第2条に記載され、世界遺産の1割が自然遺産に分類されています。

自然遺産は、文化遺産に続く4つの基準で登録の審査が行われています。

7.ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの

8.地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの

9.陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において重要な生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの

10.生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの

自然遺産は保護の状況に合わせて、Ia(厳正保護地域)、Ib(原生自然地域)、II(国立公園)、III(天然記念物)、IV(種と生息地管理地域)、V(景観保護地域)、VI(資源保護地域)の7つのカテゴリーと、どれにも分類できないカテゴリーの8種類が登録対象になっています。

東北の白神山地は、Ib(原生自然地域)に分類されています。

風景の美しさよりも、生き物や自然現象の希少さと、申請国の保護の状況が重視されています。

自然遺産を代表するランドマーク(アメリカのグランドキャニオン、オーストラリアのグレートバリアリーフ、タンザニアのキリマンジャロ山)を特徴とする画像。

世界の自然遺産は自然の美しさや地質学的な重要性を持つ場所を含みます。代表的な自然遺産にはアメリカのグランドキャニオン、オーストラリアのグレートバリアリーフ、タンザニアのキリマンジャロ山があります。

複合遺産

複合遺産(英:mixed heritage)は、文化遺産と自然遺産の両方の価値があるものとされています。

文化遺産と自然遺産の両方の基準に1つずつ以上当てはまることが必要で、全世界遺産の2~3%しか登録されていない貴重な世界遺産です。

ペルーのマチュピチュは、「マチュ・ピチュの歴史保護区」として複合遺産の登録がされています。

文化遺産としては、「1.人類の創造的才能を表現する傑作」、「3.現存または消滅した文化的伝統、または文明の唯一、少なくとも稀な証拠」の2つの基準で評価を受けています。

自然遺産としても、「7.ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの」、「9.陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において重要な生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの」の2つに当てはまるとされています。

世界遺産の登録基準の4つを満たす、価値の高い文化的・歴史的な遺産とされています。

複合遺産を代表するランドマーク(ペルーのマチュピチュ、中国の自然景観に囲まれた万里の長城、オーストラリアのウルル)を特徴とする画像。

複合遺産は文化的および自然的な価値を兼ね備えた場所を含みます。代表的な複合遺産にはペルーのマチュピチュ、中国の自然景観に囲まれた万里の長城、オーストラリアのウルルがあります。

 

世界遺産検定の例題

世界遺産の種類は、世界遺産検定では必須の問題です。

それでは、世界遺産検定4級の例題を紹介させていただきます。

 

空欄にあてはまる語句として、正しいものはどれでしょうか。世界遺産検定4級

世界遺産は、文化遺産と自然遺産、(       )の3つに分類されています。

  1. 複合遺産
  2. 混合遺産
  3. 人間遺産
  4. 無形遺産
答え: (1)複合遺産

 

 

空欄にあてはまる語句として、正しいものはどれでしょうか。世界遺産検定4級

 

日本の世界遺産『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』は、2013年に(      )として世界遺産登録されました。

  1. 文化遺産
  2. 自然遺産
  3. 山岳遺産
  4. 伝統遺産
答え:(2)自然遺産

世界遺産には、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があります。文化遺産と自然遺産の審査には、10の基準に照らし合わせて厳密に調査と分類が行われていました。
世界遺産の種類については、世界遺産検定でも出題されやすく、覚えやすい内容といえるでしょう。日本の世界遺産が世の中で知られるようになるために、暮らしている私たちも勉強しておかなければなりませんね。

世界遺産ランキングまとめ

  • 世界遺産は「顕著な普遍的価値」を持つものと定義される
  • 2021年8月時点で世界遺産は1,154件登録されている
  • 世界遺産の内訳は文化遺産897件、自然遺産218件、複合遺産39件
  • 日本の世界遺産は25件、世界の0.02%を占める
  • 日本の世界遺産は文化遺産20件、自然遺産5件
  • 2023年10月時点の世界遺産保有数1位はイタリアで58件
  • 2位は中国で57件
  • 3位はドイツで52件
  • 世界遺産は文化遺産、自然遺産、複合遺産に分類される
  • 文化遺産は歴史的建築物や遺構を含む
  • 自然遺産は自然の風景や生態系を含む
  • 複合遺産は文化的価値と自然的価値を兼ね備える
  • 世界遺産検定ではこれらの知識が出題される
  • 日本の代表的な世界遺産には清水寺や厳島神社がある
  • 文化遺産の登録基準は6つ、自然遺産は4つの基準がある
  • 世界遺産の知識は観光や教育においても重要である
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